孤高の大富豪は優しい魔女に恋をする
二階はダルの部屋が半分を占めている。

キングサイズのベッドに大きなソファー、ソファーでも大人の男一人くらいは余裕で寝られる。

そして壁一面に大きなモニターが埋め込まれている。

小さなシアターの様だ。

部屋の一角にはバーもある。

バーのカウンターの上部にはグラスホルダーが下げられていて沢山のグラスが照明に煌めいている。

五十平米は有りそうなウオークインクローゼットにはショップかと思うようなダルの服がぎっしりと色分けしてまた季節も分けて収納されている。

一面はシューズクロークでこちらもダルの趣味のスニーカーや革靴に乗馬ブーツなど種類別に整然と収納されている。

真ん中にはウオッチケースが十人の両腕に付けられそうなくらいの数の超高級時計が鎮座している。

ネクタイやネクタイピンにカフスなどもおしゃれに見やすく整理整頓されている。

宝石の付いたカフスなどは金庫にしまっている。

ウオッチケースもナンバーキーがついている。

この家には週三日、二人のメイドがやって来て掃除や洗濯、服の整理などもやっているのだ。

家の中やウオークインには防犯カメラもあり、メイドの来る日にはカメラが作動するようになっている。

ダルの部屋の窓も大きなガラス張りの窓でそこから広いベランダに出られる。

一階のデッキの上がこのベランダだ。

湖の景色も一階のデッキから見るのと二階のベランダから柵に寄りかかって見るのとまた趣が違う。

より遠くまで湖が見渡せる。

ダルはこのベランダのチェアーに座ってワインやシャンパンを飲みながら湖に沈む夕日を見るのが大好きなのだ。

そして寝室の隣にはの書斎がある。

そこには10台以上のパソコン機器が整然と並んでいる。

ここがケイパックコンチェルンの操縦室となる。

壁には大きなモニターがありここでもケイパックの関連会社のトップとオンライン会議をすることもできる。

ケイパックコンチェルンの本社はロンドンにあり、関連会社は欧州全域にある。

アメリカやアジア北欧の会社はダルが引き継いだ時に撤退した。

ダルが総責任者になった時にかなり整理をして、業績の上がっていない所や遠くて行き来の難しい所ロシア、中国等政治的に相反する国にあった企業などはすべて整理した。

コンチェルンの関連企業を凝縮した事で、欧州の企業は業績を上げてきた。

今の所成果としては五分五分だけれどそのうちプラスになっていくとダルもロナウドも思っている。

ダルがここで舵を取っているのは主に投資会社だ。

世界中の情報を精査し投資を成功に導いている。

この家ができた事でダルはここから世界の経済の一部を操作することができるようになった。

そして煩わしい人付き合いも最低限で済むようになった。

そう言う事をすべてロナウドが差配してくれるのだ。

ケイパックコンチェルンのトップはロナウドだと思っている者もいるだろう。
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