孤高の大富豪は優しい魔女に恋をする
とてもいい匂いがする店内には、様々な雑貨や女性用の服飾小物もセンス良くデイスプレイされていた。

茶葉もあるらしい。

「今オリジナルのブレンドテイーをお入れいたしますね。そちらの椅子に掛けていて下さい」

店内には二セット二人掛けの椅子とテーブルが置いてあった。

お茶も飲めるようだ。

座っていてと言われたが、商品が気になったダルは店内を見て回っていた。

何にでも効く塗り薬とか安眠効果のあるアロマキャンドルが気になった。

ロナウドが最近不眠症気味だと言っていたので安眠効果のあるアロマキャンドルを自分の分もいれて4個となんにでも効く塗り薬をこれも4個買おうと思って、ドア横に置いてある藤の籠に入れた。

シアは温かいブレンドテイーを持ってきてくれた。

「これはミントが少し入ってすっきりした味わいのリラックステイーなんです」

「ああ、ありがとう。それとケイパックさんは勘弁してもらいたいよ。皆ダルと呼ぶんだ。シアもダルでお願いするよ」

「ふふっ、わかりましたではダルで」

「この紅茶匂いもいいね。匂いだけでリラックスできそうだ。これもシアが自分でブレンドしているの?」

「はい。アロマキャンドルやその塗り薬もですがホークと名前の入ったシールの貼っている物は皆私が作っています。薬草も自分で育てているんです。前庭ではお花を裏庭では温室を作って薬草や野菜を育てています」

「それはすごいな。だから昨日ホースセンターの飼い葉桶にアセビが混ぜられているのに気づいてくれたんだね。お陰で助かったよ。知らずに飼い葉を食べさせていたら大変な事になる所だった」

「毒になる物には特に敏感なんです。誤ってオリジナルテイーに入れたら大変ですから…」

「そうなんだ。ああ、それから今度乗馬クラブに入会したいと言っていたと聞いたんだが、入会金はシアは無料にするから、乗馬チケットだけは買ってもらっていつでも好きな時に乗りに来てくれればいいよ。ロンバスなんかシアに乗ってもらいたいだろうけどね。なんだかシアが大好きみたいなんだ」

「ロンバスに好かれるのは嬉しいですわ。でも私三年位前にはあし毛の馬を飼っていたんですが訳があって置いてきてしまったんです。だから牧場やホースセンターの馬達を見ていると嬉しくなってしまいます」

「馬を飼ってたならトレッキングなんかにもすぐに行けるようになるな。僕と森を抜けて湖までトレッキングに出かけよう」

「それは楽しみです。来週マイクが見てくれてOKなら外乗にもすぐに行けるようになると言ってくれました。」

「そうか、それは楽しみだなあ、ロンバスも喜ぶよ」

ダルは自分が一番うれしいのだが、もちろんそんな事は素振りも見せなかった。
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