孤高の大富豪は優しい魔女に恋をする
シアのお店が休みの日の二日前に、ダルが湖までトレッキングに行こうと言って電話をくれた。

シアはとても楽しみで隣の馬具店で、ヘルメット付きのかっこいい帽子と乗馬ズボンを急いで買いに行った。

当日は湖のほとりで時間があれば軽いものでも食べれるようにサンドイッチと冷たくて少し甘くした紅茶をボトルに入れて準備した。

そしてリュックにいれてホースセンターにロブと一緒に出掛けて行った。

ロブはホースセンターに置いて行くか一緒に連れて行くかまだ迷っている。

でもロブはロンバスとも仲がいいので、置いて行かれるのは嫌だろうと思う。

ダルが良いと言えばロブも連れて行こう。

トレッキングなので馬は全力疾走する訳ではないので充分ロブも付いて来られるだろう。

昼すぎにホースセンターに着くとダルはもう待っていてくれた。

マイクが先週乗ったジェイジェイの準備も整えてくれていた。

プロテクターを借りてTシャツの上につけた。

乗馬用のブーツはビューテイに乗っていた時の物だ。

ビューテイの事を思うと捨てられずにいた。

それが役に立った。

皮の乗馬用ブーツは結構な値段がしたけれど、柔らかい皮で履き心地も抜群なのだ。

ダルがロブを連れて行く事を許可してくれたので、シアは“ロブよかったわね“と言って頭を撫でてやった。

ロブは嬉しそうにしていたが、ダルにあまり馬の近くによって走らない事と言われて“ワフン“と吠えていた。

ダルの言葉もわかるようだ。

ダルはシアにロブを真横ではなくシアの横後方を走らせるようにと言った。

そうしてダルを先頭にシアとロブがその後ろについて森に向けて駆けて行った。

森の中の馬道は走りやすく森の匂いにシアは癒されて幸せだった。

二十分くらい走ると前方に開けた場所が見えた。

その場所まで行くと大きな湖が見えた。

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