孤高の大富豪は優しい魔女に恋をする

結ばれる絆

シアはダルが案内してくれたホテルを見てびっくりした。リッツロンドンだったのだ。

贅沢に縁のないシアでも知っているホテルのそれもスイートルームでベッドルームが二つある部屋だった。

ダルは何でもないようなゆったりした物腰で、荷物を運んできてくれたベルボーイにチップを渡しシアにどっちの部屋がいいか決めろと言った。

シアはもちろんサブのベッドルームにするつもりだったが、どっちも豪華すぎてどっちがサブの部屋かわからない。

だからダルにどっちがサブの部屋かわからないので、とにかくサブの部屋でとお願いした。

ダルはそんなに気を使う必要はないと言ってくれたが、そんな訳にはいかない。

シアは馬主席にはドレスコードがあると調べてみたら書いてあったので、シアが持っている中で一番改まった服を持ってきた。

ダルにそれを見てもらってOKを貰えたのでほっとした。

でも靴はピンヒールはどうしても無理なので、服に合うローヒールの物にしたのだが、一応ダルに靴も確認してもらった。

ダルは少し食事の前にこの界隈を歩いてシアに洋服をプレゼントするつもりだったと言ってくれて、断っても強引に連れ出された。

ダルは有名なハイブランドの店に入ろうとしたので、とんでもないと言ってミドルブランドのお店にしてもらった。

それでもシアには手が出せない値段なのだが、ダルに押し切られるようにして素敵なフェミニンなワンピースとそれに合わせた靴も買ってもらった。もちろんローヒールの…

そして帽子も勧められた。

天気が良いと馬主席も陽が当たるので絶対に帽子は必要だと言ってこれもワンピースに会わせてその店で選んでもらった。

何から何までダルに揃えて貰って、散在させてしまった。

その後のリッツでの食事も夢のようだった。

スマートにお洒落に給仕され洗練されたウエイターに感心していると、そんな所に感心するシアが可愛いと言ってダルに笑われた。

完全にお上りさん状態のシアは、とにかくダルに恥をかかさないようにと思いながらも美味しい料理が来るたびに感動するものだから、ダルはその度に可愛いと言って嬉しそうに笑うのだった。
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