孤高の大富豪は優しい魔女に恋をする
「さあ、シア紹介してくれよ。ロブも待ってるよ」

「そうね。ビューテイこちらはダルっていうの。私の旦那様になる人よ」

そう言うとその場にいたマイクはじめホースセンターのスタッフは皆息をのんだ。

「まじかっ」

というマイクの声が聞こえたが、ダルはビューテイに近づいて

「ビューテイ、長く待たせたな。シアも会いたがっていたよ。シアはビューテイを捨てたわけでも裏切ったわけでもないんだ。仕方なかったそれをいつも悔やんで泣いていたよ。わかってくれるか?」

ダルがそう言うとビューテイは首を縦に何度も降ってシアに鼻を寄せた。

「ありがとうビューテイ」

シアはまた泣けてきたが、ビューテイが分かっていると言ってシアの涙を舐めた。

「あはは、くすぐったいわ。ビューテイ」すぐそばに来たロブを見て

「ビューテイ、この子はロブっていうの。賢い子よ。いつも守ってくれているのよ。ロブとも仲良くしてね」

「ロブ、この子はビューテイっていうのよ。三年前まで一緒だったの。今日から我が家の一員よ。よろしくね」

ロブは“ワンッ“と吠えると嬉しそうに走り出した。するとその後をビューテイが追っていく。

よかった。二人ともお互いを受け入れてくれたようだ。

「シア、鞍を付けて湖までビューテイに乗って行かないか?俺もロンバスに乗ってきたから」

二人はビューテイとロンバスに乗っていつものように、ロブを従えてトレッキングに出かけた。

その後ホースセンターのスタッフはダルとシアの事で大盛り上がりしていたのは二人共知らない話だった。

話は牧場で働くスタッフたちにもすぐに伝わった。

皆は二人の婚約祝いのBBQを牧場でやろうと企画してくれた。

ダルはクリスマス休暇にキャッスルホテルでパーテイをやるつもりだと言ったが、俺たちはそんなかしこまったパーテイなんか似合わないからそのパーテイには代表者の牧場長とホースセンターのチーフのマイクだけが参加すればいいと言って嬉々としてBBQをパーテイの準備をしてくれた。

競馬シーズンの終わる十月末、レースに出た馬たちがケイパックに帰ってきた後落ち着いた頃にBBQパーテイが開かれた。

ダルとシアの婚約と二頭の馬がGIでそれぞれ優勝したのでそのお祝も兼ねている。

牧場の厩舎の前にBBQセットが何台も置かれて飲み物の入った大きなバケツにサラダはシアが作ったものが長机の上に置かれた。

果物も沢山用意されている。

マギーはその様子に目を白黒させている。“こんなの見たことない“と呟いた

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