孤高の大富豪は優しい魔女に恋をする
シアはショップをクローズにしてシャドーを迎え撃つ準備をしていた。

シアは戦って負けるつもりはないが、もしもの時の為にリリーに残すものをまとめて置いておかなくてはならない。

今も隠家はそのままにしてある。

リリーには、新しくリリアン・スミスという身分も用意した所だった。

虫の知らせだろうかリリーの新しい身分を用意しなければと半年くらい前に思ったのだ。

その方法については母から聞かされていた。

マギーはシャドーも詳しくはつかんでいないだろうから、大丈夫だと思っている。

とにかく銀行の通帳や有価証券、投資の情報もまとめて隠せるところに隠して、リリーにテレパシーで知らせるようにする。

シアは家の中ではなく納屋の道具箱の中の一番下にわからないように隠した。

そこに隠れ屋の情報とシアが捕まった場合はダルの家に匿ってもらうようにと書いた手紙もつけてある。

大事なものを回収したらしばらくはここには近寄らない事と書いた。

そしてシアはホークアイを使うために使役している鷹を呼び寄せた

そして忙しく動きながら、ダルにテレパシーで呼びかけてみた。

まだテレパシーが届く範囲に居ないようで、諦めたところにダルから電話がかかってきた。

「シア、ああよかった。まだシャドーたちは来ていないんだな。大丈夫か?俺は後三~四十分で着く予定だ」

「ダルいまホークアイで確認した所、シャドーはあと20分という所よ。さっきマイクにビューテイに鞍を付けて、解き放ってくれるように言ったからもうすぐビューテイも来てくれるわ。ビューテイが来たらシャドーたちを湖のいつものところまで誘導するわ」

「ああっ、シア。俺が着くまで10分ほどシャドーに遅れてしまう。一人で平気か?」

「ええ、彼らは私を生け捕りにしたいんだから殺されはしないわ。だから安心して。今ビューテイが来たわ。じゃあね後はテレパシーで呼びかけるわね。ノーフォークの駅の手前当たりからならテレパシーが届くわ」

「シア、愛している。傷一つ負わない事。いいね」

「うん、戦うって決めたのよ。信じて!ダル私も愛してる」

シアはビューテイに乗って家の裏の納屋の陰に回った。
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