孤高の大富豪は優しい魔女に恋をする
ロブにはホースセンターに行くように言った。

マイクにロブを迎えに行くまで預かってほしいと言ってあった。

馬より車の方が速い。

とにかくシャドーに家の中まで入らせなければ時間が稼げない。

ホークアイで見た限り車一台に乗っているのは三人だった。

女一人捕まえるのだから楽勝だと思っているだろう。

車が家の前で止まった。三人は下りて来て一人は納屋とは反対側の勝手口の方に回って行った。

後の二人はドアを壊して店に入っていったようだ。

裏口にいた男がシアに気付いて仲間にこっちだと叫んだ。

シアはビューテイーを全力で駆けさせて、ホースセンターを通って湖のいつもトレッキングで行く開けた場所まで行く為に全力疾走した。

ホースセンターではスタッフが驚いていた。

ロブはビューテイで駆けていくシアを見て追いかけようとしたが、いつもと違うシアに気付いてマイクが必死で止めた。

今度は車がすごいスピードで通り過ぎた。

シアは湖につくとビューテイにはロンバスの所で待っているように言ってお尻を叩いて行かせた。

ビューテイはさっと身を翻して駆けて行った。

シアはベンチの所で、集中してやまふじの太いツタの植物を呼び出した。

ツタを呼び出して思うように動いてくれるように何度も何度も練習したが、その先はぶっつけ本番だ。

シャドーがビューテイーがいた牧場に聞き込みに来たと知らせが入ったのを、ダルがシアにも共有してくれた時点でシャドーがシアをまだ探している事を知った。

それからシアはシャドーに対抗するにはどうすればいいかをダルと何度も話し合っていたのだ。

ダルとシアの作戦には、この場所にシャドーを誘い込む必要があったのだ。
< 64 / 77 >

この作品をシェア

pagetop