孤高の大富豪は優しい魔女に恋をする
ロブは今ではマギーの部屋で寝るようになった。

ダルとシアの邪魔をしてはいけないとリリーに言い聞かされて、マギーと寝るようにしたようだ。

シアのベッドの下にあったロブのマットは今マギーのベッドの下にある。

マギーが大学に行くようになると、ロブは朝はいつも自転車で駅まで行くマギーと一緒に走っていくのだ。

帰りもマギーが帰ってくる頃に駅前で待っているロブは皆のアイドル犬になった。

何度も雑誌に”faithful dog Rob”(忠犬ロブ)として紹介された。

お陰でこのケイパック村も有名になったし、キャッスルホテルの予約も伸びたそうだ。

忠犬ロブのグッズが土産物屋などで飛ぶように売れた。

ジュリアンも店でロブの写真をプリントしたエプロンやペナントやトートバックを作って置いている。

“だってこの家が本家本元なんだから…”などと訳の分からない事を言っているが、ロブは時々マギーを見送った帰りにジュリアンの子供に会いに来るらしい。

ロブに会えた観光客は一緒に写真を撮って大喜びらしい。

リリーはホテルでコンシエルジュ部門を立ち上げるのに奮闘していた。

ホテルの各部門を研修で回った際に目をつけていた三人を引き抜いてリリーはコンシエルジュとしての訓練をした。

学校で習った事を思い返しながらリリー自身も一緒に学んでいった。

試行錯誤しながら四人で頑張っているようだ。

観光地の手作りパンフレットや、各地の施設の割引券を発行させてもらう交渉やケイパック大通りの店を網羅した地図も作るようだ。

各店に優待や特典をつけて貰えるように交渉していると言った。

リリーはとても楽しそうに溌溂としてキャッスルホテルで働いている。

ロナウドといい感じのようでもある。

ロナウドは週に何回かはダルの家によってはシアの手作りの夕食を食べていくのだ。

リリーにマギーにシアにダルとロナウドの揃った夕食は楽しくて、夜遅くまで笑い声が絶えない。
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