孤高の大富豪は優しい魔女に恋をする

エピローグ

そして二人の結婚式の後二つの季節が過ぎた頃リリーはロナウドと結婚した。

ロナウドがやっとリリーにプロポーズしたのだ。

その結婚式の時にはシアとダルの腕には小さな赤ちゃんが抱かれていた。

シアは双子を生んだのだ。

男の子の双子は、ダルの父親の名前を貰って、アルバインとジェームスと名付けられた。

ファーストネームとミドルネームを貰ったのだ。

その三年後二人に女の子が授かった。

ダルはグレーシーと名付けた。

グレーシーが生まれた時シアは三十四歳ダルは四十一歳になっていた。

ケイパック家は、三人の子供に恵まれてにぎやかな家族となった。

グレーシーが生まれる一年前にリリーとロナウドは男の子を授かった。

ダルとシアは相変わらずケイパック村の森の中の家に暮らし、そこからロンドンに競馬の時期やロンドンで仕事がある時に出かけて行った。

子供達も馬が大好きで競馬シーズンには家族総出でロンドンの屋敷に行った。

リリーの子供も一緒に連れていくので、ロンドンの屋敷の執事夫婦はいつも今年も台風がやって来たと言って喜んで迎えてくれる。

二人には子供がいなかったので、孫のように子供達を可愛がってくれた。

ロナウドとリリーも一緒に来る時もあるので、屋敷はとっきょ大所帯になるのだ。

何年かするとマギーも家族を連れて参加するようになった。

マギーは医者と結婚してケイパックから車で一時間ほどの街に住んでいる。

夫は大学病院で勤務医をしている。

そしてマギーは看護士として近くの医院に働きに行っている。

ケイパック村の医者がもうすぐ引退するので、マギーの旦那様にこっちに来てそのまま医院を継いでくれないかとダルが誘いをかけている。

そうすればマギーもまたケイパック村に帰って来てくれる。

リリー達もケイパック家の敷地内に素敵な家を建てた。

ロブはシアの三人の子供を見届けて、グレーシーが一歳になる頃に老衰で死んでしまった。

シアとマギーはロブの命の灯火が消えるのをその胸に抱いて見守った。

そして二人しておいおい泣いた。

シアの双子の子供達もグレーシーもロブが大好きで大切な友人だったので家族の悲しみは深かった。

ロブはケイパック家の墓地に埋葬された。

ビューテイとロンバスはシアとダルに三頭の仔馬をプレゼントしてくれて、未だに元気に走り回っている。

三頭の仔馬は三人の子供の馬となった。

シアは相変わらず馬達との意思疎通ができて植物に干渉できるがそれは自分の能力として考えるようになった。

娘のグレーシーはシアの能力を引き継いで馬との相性がいい。

悲しい運命に翻弄されたが優しく強い魔女アリシア・ジュノウ・ホークはケイパック村で愛する人に巡り合い素敵な家族を作り、大切な人達に囲まれて幸せに暮らした。

                              完
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