『もう、好きじゃないことにした』

 〜3年前〜

 「この映画、今すごい面白いって話題なんだって!」

 「それ俺も聞いた!面白そうだよな!」

 「今度一緒に行かない?」

 「いいよ。みんなも誘って見ようぜ」

 「……うん」

 「じゃあ、予定見とくわ!」

 いつも、そんな感じ。

 二人で行きたいと言っても、気づけば友達も一緒になっている。

 それでも私は、嫌じゃなかった。

 いつか。

 いつか蓮も私のことを好きになってくれるかもしれない。

 そう思っていた。

 「蓮、これ……誕生日プレゼント!」

 「え、俺に?」
 
 「うん」
 
 「ありがと。莉央ってほんと優しいよな」

 嬉しそうに笑ってくれる。

 その笑顔を見るだけで、また好きになってしまう。

 「……蓮のこと、好きだよ!」

 「はいはい。また言ってる笑」

 「……本当に好きなの‼︎」

 「知ってるって」

 冗談みたいに流されても、私は笑った。

 だって、嫌われたくなかったから。

 重いって思われたくなかったから。

 だから、ずっと待っていた。

 好きになってからずっと。

 いつか私のことを見てくれる日を。

 ――でも、その日はなかなか来なかった。

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