『もう、好きじゃないことにした』

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 なーんて。

 そんな出来事もあったなって思い出に浸っている。

 大学も卒業し、会社にも慣れてきた今日この頃。

 今日は退勤後、蓮も含めていつものメンバーで飲みに行く。

 私は友達の紗季と合流し、集合場所へ向かっていた。

 すると少し先に、蓮の姿が見えた。

 「あ、蓮だ!」

 「お待たせ!れ ....」

 声をかけようとした、そのとき。

 蓮の隣に女の子がいることに気づいた。

 見慣れないすごい綺麗な子だった。

 二人は楽しそうに話している。

 そして、その子が何か言うと、蓮が笑った。

 「今度、ご飯行こうよ!」

 「ん、いいよ」

 「やった!いつ空いてる?」

 その会話を聞いた瞬間、足が止まった。

 胸の奥が、ずきっと痛んだ。

 ……私も、何度も誘ったのに。

 映画も。

 ご飯も。

 帰り道も。

 でも蓮は、私にはそんなふうに言ったことがなかった。

 別に、女の子とご飯に行くことが悪いわけじゃない。

 蓮が誰と遊ぼうと自由だ。

 そんなこと、分かってる。

 ただ――。

 「……私とは違うんだ」

 小さく呟いた。


 「莉央、大丈夫…?」

 私が蓮を好きなことを知っている紗季が心配してくれている。

 「うん!全然平気‼︎
  ほんと蓮はモテモテで困っちゃうな〜あはは。。」

 紗季を心配させないように笑って誤魔化す。

 「お!紗季と莉央お待たせ!」

 ちょうど、他のみんなと会った。

 それに気付いた蓮は、その子とは手を振って別れ、こちらに合流した。


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