『もう、好きじゃないことにした』

 それから数ヶ月。

 蓮は相変わらずだった。

 女の子と遊ぶ。

 飲みに行く。

 けど莉央にはすぐ連絡もするし、特段に優しい。

 だからこそ、莉央は期待してしまう。

 諦めようと思ってるのに。。


 いつまで経っても、

 彼から

 「好き」

 とは言われない。

 まあ、当たり前だけど。

 次の日の休日。

 紗季に言われた。

 「莉央、言い方悪くなったらごめんね。もう蓮くんのことは諦めたらどうかな…?」

 「……」

 「三年だよ?」

 「分かってる」

 「蓮くんって、莉央のこと好きなの?」

 莉央は答えられなかった。

 「……分かんない」

 「それが答えじゃないのかな?て思っちゃった。
  酷い言い方しちゃってごめんね…莉央のことが大好きだから心配で…。」

 その言葉が胸に刺さった。
 
 「私も紗季のこと大好き─‼︎」

 勢いよく紗季にハグしながらふとさっきの会話を思い出す。

 (それが答え…か…。)


 その夜。

 莉央は蓮との写真を一枚ずつ見返した。

 三年間。

 いっぱい笑った。

 いっぱい嬉しかった。

 いっぱい期待した。

 でも。

 一度も、

 「私だけ」

 とは思えなかった。

 莉央はスマホを伏せる。

 「……もう、好きじゃないことにしよう」

 涙が落ちる。

 「好きじゃないって思えば……諦められる…はず…だから」


 ⸻

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