君と見つけた、私の色
笑えなくなった日
大好きだった。

踊ることも、
みんなが揃うあの空気感も、
部活の後、くだらないことでみんなと笑い合う時間も。

あの部活が本当に好きだった。
だから大変だけど頑張れていた。

「そこズレてる」

コーチの声が響く。
音楽が止まる。

「もっと周り見て踊って。1人だけズレてるの分からないの?2年生なのに、まだこんなこと言わせないで。」

分かってる。
もっと頑張らなきゃいけないことは、私が1番分かってる。

音楽が流れる。
踊り始める。
今度こそ、そう思ったのに

「遅い」
「はい」
「返事聞こえない。もっと大きく」
「はい」
「なんでできないの?」
「……すみません」

胸の奥が、少しだけ痛くなった。


「大丈夫?最近紬ばっかり怒られてるよね」

部活終わり、結衣が心配そうに尋ねてきた。

「うん、大丈夫。」

嘘だ。
全然大丈夫じゃない。
でも、弱音を吐いたら、もう戻れない気がして。
だから笑った。

自分で自分を騙すために。
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