夫が出戻りの幼馴染と「焼け木杭に火がついた」と浮気していたので、そのまま燃やしてしまってもいいですよね?

004

 ノアが連れて来てくれたのは、冒険者の宿の下にある酒場だった。

 先ほどの戦闘を知ってか知らずか、いろんな冒険者たちが代わる代わるテーブルを訪れ、食べ物を奢ってくれる。

「ぷはー。もう、サイコー」

 泡立つエールを一気に飲みながら、私はそう叫ばずにはいられなかった。
 
 今日はなんていい日なのかしら。
 外出を許してくれたエドワードに感謝しなくっちゃ。

 久しぶりに魔法も使えたし、ご飯も美味しいし、みんな優しいし。

「ホント、昔からよく食べてよく飲むな」
「そう? 家ではこれでもちゃんと大人しくしているのよ」
「それが逆に意味不明だよ」

 正面に座り、水で食事を食べるノアは不思議そうに首を傾げた。
 元々貴族同士で出会っているというのに、酷い言われようね。

 子どもの頃だったからヤンチャだったってだけで、ちゃんと淑女(しゅくじょ)としての教育は受けているのよ。
 
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