嫌いなキミの優しさ

第2話 忘れ物






「……あ」


授業が始まってから気づいた


数学の教科書を忘れた


どうしよう。


先生に怒られる――


そう思った瞬間、机の横から一冊の教科書が差し出された。


「使えば」


「え?」


「俺、今日二冊持ってきたから」


「……ありがとう」


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