雪山に捨てられた少女、伝説の元最強諜報員に拾われる。無自覚万能令嬢は『普通の生活』をお望みです!

 ガレスと過ごし始めて半年もした頃には夜うなされることもなくなったので、もう大丈夫だと思っていた。しかし、エノレアの受けた過去の傷は想像以上に深いようだ。

「あえて触れないようにしていたが……、過去に何があったのか、調べてみるか……」

 ガレスは手紙をもう一度読み返す。

 文面から判断するに、エノレアが城を出るのとほぼ同時に出しているようだ。ということは、エノレア自身もそろそろここに到着するはずだ。

「まずは、あいつが帰ってくる前に好物の猪でも捕りに行くか」

 ガレスは猟銃を持つと、森の中に入っていった。


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