雪山に捨てられた少女、伝説の元最強諜報員に拾われる。無自覚万能令嬢は『普通の生活』をお望みです!

「お前の助けになってくれそうな、優秀な奴はいたか?」
「例年通りです」
「つまり、いないのだな?」
「良さそうな人材がいたにはいたのですが、他の殿下達に引っ張っていかれてしまいそうです」

 エドガーはげんなりとした顔をする。

「お前の宣伝が足りていないのだろう」

 レニオスは器用に片眉を上げる。

「殿下の下で働くとほとんどみんな半年以内で退職してしまうので、不人気なんです」
「まるで俺のせいだとでも言いたげだな? 酷い話だ」
「半分は事実でしょう」

 エドガーは恨めしげな目でレニオスを見た。

「なんとか残った人材も、殿下がすぐにクビにしてしまうじゃないですか」
「クビにしたのは、俺の下で働く能力がないからだ。出来が悪いとこっちが迷惑だ」
「その求める能力が高すぎます!」

 エドガーは悲鳴を上げる。
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