雪山に捨てられた少女、伝説の元最強諜報員に拾われる。無自覚万能令嬢は『普通の生活』をお望みです!

「うん、ありがとう。付いていくのがやっとだったけど。きみはどこ出身?」
「私ですか? 村立学校です」
「村立学校? ……ああ、もしかして領地が田舎で仕方なく? 優秀な家庭教師をつけていたんだね」
「家庭教師はいなくて、全部お父さんに教えてもらったわ」
「お父さん? 学者なの?」
「ううん、木こりなの」

 エノレアはにこっと笑って答える。
 
「……木こり?」

 オリバーはなんとも言えない顔をしたのだった。
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