世界で1番近い君と、1番遠い初恋
幸平は、怯えたような、泣き出しそうな、恐ろしいものを見るような目をして私を見つめていた。
私を見つけた喜びなんて、そこには欠片もなかった。
あったのは、明確な『動揺』と『拒絶』の気配だけ。
私は激痛に耐えかねて、それ以上幸平の顔を見ることができず、弾かれたようにその場から走り去っていた。
放課後、人目を避けるように向かった屋上の踊り場。
風が強く吹き抜けるその場所で一人佇んでいると、背後の鉄扉が重い音を立てて開いた。
「……瑠華。」
振り向くと、そこには幸平が立っていた。
息を乱し、どこか追い詰められたような目で私を見つめている。
「……幸平。久しぶりだね。」
私は胸を刺す激痛を必死で押し殺し、作り笑いを浮かべた。
幸平はゆっくりと近づいてくると、気まずそうに視線を泳がせながら、ぽつりと呟いた。