いちご色の恋予報♡
「白石さん、そのリボンちょっと曲がってる」

クラスメイトに言われて、いちかは鏡をのぞきこんだ。
店員用の制服としてつけた赤いリボンが、たしかに少しだけずれている。

すると後ろから、見慣れた声がした。

「動くな」

「えっ」

振り向く前に、莉久の指がそっとリボンに触れる。
ほんの一瞬なのに、心臓がうるさい。

「はい、直った」

「……ありがと」

「顔、赤い」

「文化祭で暑いだけだもん」

そう言うと、莉久は小さく笑った。

今日は莉久も同じクラスの手伝いで、黒シャツにエプロン姿だった。
いつもより少しだけ大人っぽくて、いちかはまともに見られない。
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