『みすとら』 小さな恋の物語
5. お相手だ~れだ?
カスミは先生に助けられて、白い犬の背中に乗っていました。
「いやっほ~。わ~い」高いところで楽しそうでした。カスミの後に、私も乗せてもらいました。角の生えた白い犬は檻の中に生えている草をモシャモシャ食べているだけでした。
そよりさんは、イヌと走り回っていました。毛むくじゃらの茶色い犬でした。その犬がミニチュアダックスフンドであることは、その時は知りませんでした。面白そうだったので、私も混ざって走り回りました。
ユキは、ジッと丸まって寝ている猫を撫でていました。見てみると、黄色い毛で鼻の両脇に黒いヒゲのようなものがありました。
「(育ちが良さそうだし、賢そうな顔をしているな~)」と感心しました。するとそこに、ここあちゃんと遊んでいた犬がやって来ました。
「(あれ? ここあちゃんがいない。フェリシアもいない。どこにいったんだろう・・・)」
キョロキョロ見回すと、体育館のはじっこで、ここあちゃんとフェリシアはカマキリと遊んでいました。私たちが飽きはじめる頃合いを見計らって、「ドーブツとのお遊び会」は終わりました。ただ、動物と遊ぶだけの時間だったみたいです。
「(ふふふ、第一印象(ファーストインプレッション)としては、これで良いでしょう・・・)」校長先生がニヤリとしていましたが、誰も気付きませんでした。
先生たちが、動物たちを檻の中へ戻し、撤収を始めました。
そんなことがあったのですが、日々の生活の中で記憶が次第に薄れて行きました。
幼児期の淡い記憶は、成長とともに忘れ去られるものです。
「(あれも、夏休み明けの集会の時だったな~)」と思い返していました。
「・・・ですから、外はとても危険なのです。あなたたちは、大切な我が学園の宝です。危険な場所には近づかないでください」校長先生の中身のない長い話は、延々と続いていました。
「は~い!」
「はい!」
「あは~」みんながそれぞれに返事をしました。
「それでは、今日はみなさんに結婚相手を紹介します」
校長先生のひと言に、みんながざわつき始めました。
「え?」
「!」
「本気なの?」
「あは~」あたりがざわつき始めました。
みんなのざわつきが、私を現実世界に連れ戻しました。ユキの眉間は二重になっていました。
「ユキちゃん、ど~したの?」
「校長先生の話を聞いていなかったの? 今から、私たちみんなに結婚相手を紹介するんだって!」
「! え? 何言ってるの?」私は、驚きながら喜びました。
「いやっほ~。わ~い」高いところで楽しそうでした。カスミの後に、私も乗せてもらいました。角の生えた白い犬は檻の中に生えている草をモシャモシャ食べているだけでした。
そよりさんは、イヌと走り回っていました。毛むくじゃらの茶色い犬でした。その犬がミニチュアダックスフンドであることは、その時は知りませんでした。面白そうだったので、私も混ざって走り回りました。
ユキは、ジッと丸まって寝ている猫を撫でていました。見てみると、黄色い毛で鼻の両脇に黒いヒゲのようなものがありました。
「(育ちが良さそうだし、賢そうな顔をしているな~)」と感心しました。するとそこに、ここあちゃんと遊んでいた犬がやって来ました。
「(あれ? ここあちゃんがいない。フェリシアもいない。どこにいったんだろう・・・)」
キョロキョロ見回すと、体育館のはじっこで、ここあちゃんとフェリシアはカマキリと遊んでいました。私たちが飽きはじめる頃合いを見計らって、「ドーブツとのお遊び会」は終わりました。ただ、動物と遊ぶだけの時間だったみたいです。
「(ふふふ、第一印象(ファーストインプレッション)としては、これで良いでしょう・・・)」校長先生がニヤリとしていましたが、誰も気付きませんでした。
先生たちが、動物たちを檻の中へ戻し、撤収を始めました。
そんなことがあったのですが、日々の生活の中で記憶が次第に薄れて行きました。
幼児期の淡い記憶は、成長とともに忘れ去られるものです。
「(あれも、夏休み明けの集会の時だったな~)」と思い返していました。
「・・・ですから、外はとても危険なのです。あなたたちは、大切な我が学園の宝です。危険な場所には近づかないでください」校長先生の中身のない長い話は、延々と続いていました。
「は~い!」
「はい!」
「あは~」みんながそれぞれに返事をしました。
「それでは、今日はみなさんに結婚相手を紹介します」
校長先生のひと言に、みんながざわつき始めました。
「え?」
「!」
「本気なの?」
「あは~」あたりがざわつき始めました。
みんなのざわつきが、私を現実世界に連れ戻しました。ユキの眉間は二重になっていました。
「ユキちゃん、ど~したの?」
「校長先生の話を聞いていなかったの? 今から、私たちみんなに結婚相手を紹介するんだって!」
「! え? 何言ってるの?」私は、驚きながら喜びました。