『みすとら』 小さな恋の物語
6.『育成型恋愛ファンタジー物語』
校長先生のひと言に私たちは驚きましたが、先生たちは落ち着いていました。そもそも校長先生の話を聞いていなかったのかもしれません。私たちの中で最も積極的な生徒会長が、校長先生に挙手をしながら質問しました。
【涼風(すずかぜ)そより】通称そよりさん。好きな色はブルー。ロングヘアーで、毛先が青色に染まっている。生徒会長をしているせいか、細かいことにこだわる性格。まつげが長く、細めの眼鏡をかけている。
校長先生は、もう一度言いました。
「今からこの場で、あなたたちの結婚相手を決めて頂きます」
「え? 何言ってんの?」私たちは、あらためて驚きました。前列の四人も驚いていました。
「すいません校長先生。質問があります」そよりさんが手を挙げて、校長先生に質問しました。
「何でしょう?」
「結婚相手を決めると聞こえましたが、気のせいでしょうか?」
「ん?」一瞬だけ校長先生の顔色が変わったことに、カスミ以外が気付きました。
「気のせいです。あなたたちに交換留学生のクラスメートを紹介するだけです。仲良くしてください」
「校長先生、聞き方を間違えていました」
「何でしょう?」
「小学1年生の夏休み明けの全校集会でも、同じ様なことがありました」
「ありましたね~。懐かしい限りです」
「その時は、犬や猫と遊ぶだけの時間でした」
「そうでしたっけ?」校長はしらばっくれました。
「今回も前回と同じ、『友人を紹介するという名目の動物と遊ぶだけの時間』なのでしょうか?」
みんなが聞いてみたいことだったので、この質問はみんなを安心させました。やはり、そよりさんは、私たちの代表なのです。
「おおむね、そうです」
「では、なぜそれが私たちの結婚相手を決めることになるのでしょうか?」
「みなさん、キチンと私の話を聞いてください。単語だけで会話をすると、相手に誤解を与えるのです」
「(それは、あなたに言いたいわ!)」みんなが、心の中でそう思いました。
「みなさんが触れ合うのは動物たちです。今は動物の姿をしていますが、次に会うときは変身しています。今日どれだけ仲良くできるかで、次に会うときは姿が変わっています。ですから出来るだけ仲良くしてみましょう。
どのように姿が変わるかは、あなたたち次第なのです!
育てるのです! あなたたちの伴侶を!
作り上げるのです! あなたたちの絆を!
分かり合うのです! お互いのことを!
信じるのです! 明るい未来を!
食べるのです! 美味しい食事を!
新しい形の『育成型恋愛ファンタジー物語』が始まります!
これが興奮せずにいられるかー!」校長先生はゼーゼーと息を切らせていました。そして、私たちの予感が、嫌な方に流れて行きました。そして、ざわつく私たちをよそに、私たちの目の前に、シートを被せられた巨大な箱のようなものが運ばれてきました。
「何これ?」
「それで、体育館の真ん中に座らされたんだ」
「何か、臭くない?」
「別に臭わないわよ」
「何かの鳴き声がするよ」
「こわ~い」
「あは~」カスミは状況を理解できていませんでした。
みんなの反応は、まちまちでした。
【涼風(すずかぜ)そより】通称そよりさん。好きな色はブルー。ロングヘアーで、毛先が青色に染まっている。生徒会長をしているせいか、細かいことにこだわる性格。まつげが長く、細めの眼鏡をかけている。
校長先生は、もう一度言いました。
「今からこの場で、あなたたちの結婚相手を決めて頂きます」
「え? 何言ってんの?」私たちは、あらためて驚きました。前列の四人も驚いていました。
「すいません校長先生。質問があります」そよりさんが手を挙げて、校長先生に質問しました。
「何でしょう?」
「結婚相手を決めると聞こえましたが、気のせいでしょうか?」
「ん?」一瞬だけ校長先生の顔色が変わったことに、カスミ以外が気付きました。
「気のせいです。あなたたちに交換留学生のクラスメートを紹介するだけです。仲良くしてください」
「校長先生、聞き方を間違えていました」
「何でしょう?」
「小学1年生の夏休み明けの全校集会でも、同じ様なことがありました」
「ありましたね~。懐かしい限りです」
「その時は、犬や猫と遊ぶだけの時間でした」
「そうでしたっけ?」校長はしらばっくれました。
「今回も前回と同じ、『友人を紹介するという名目の動物と遊ぶだけの時間』なのでしょうか?」
みんなが聞いてみたいことだったので、この質問はみんなを安心させました。やはり、そよりさんは、私たちの代表なのです。
「おおむね、そうです」
「では、なぜそれが私たちの結婚相手を決めることになるのでしょうか?」
「みなさん、キチンと私の話を聞いてください。単語だけで会話をすると、相手に誤解を与えるのです」
「(それは、あなたに言いたいわ!)」みんなが、心の中でそう思いました。
「みなさんが触れ合うのは動物たちです。今は動物の姿をしていますが、次に会うときは変身しています。今日どれだけ仲良くできるかで、次に会うときは姿が変わっています。ですから出来るだけ仲良くしてみましょう。
どのように姿が変わるかは、あなたたち次第なのです!
育てるのです! あなたたちの伴侶を!
作り上げるのです! あなたたちの絆を!
分かり合うのです! お互いのことを!
信じるのです! 明るい未来を!
食べるのです! 美味しい食事を!
新しい形の『育成型恋愛ファンタジー物語』が始まります!
これが興奮せずにいられるかー!」校長先生はゼーゼーと息を切らせていました。そして、私たちの予感が、嫌な方に流れて行きました。そして、ざわつく私たちをよそに、私たちの目の前に、シートを被せられた巨大な箱のようなものが運ばれてきました。
「何これ?」
「それで、体育館の真ん中に座らされたんだ」
「何か、臭くない?」
「別に臭わないわよ」
「何かの鳴き声がするよ」
「こわ~い」
「あは~」カスミは状況を理解できていませんでした。
みんなの反応は、まちまちでした。