一か月だけの契約妻のはずが、恋愛経験ゼロの私を社長が溺愛してきます
湊さんが箸を置いた。
私は慌てて顔を上げる。
「どうした?」
「え?」
「明日、パーティーだからソワソワしてる?」
「い、いえ」
思わず視線を逸らした。
ソワソワしている。
でも、パーティーのせいではない。
湊さんはそんな私を少しだけ不思議そうに見ていたけれど、それ以上は何も聞かなかった。
「明日は十八時からだったね。彩乃は仕事だから、現地集合でいい?」
「そうですね」
それだけ。
たったそれだけの会話なのに、胸がざわついた。
明日。
明後日ではなく、もう明日だ。
パーティーが終わったら――。
終わる。
何が、というわけでもないのに、その言葉だけが頭の中を占領していく。
パーティーが終わったら、私はどうすればいいんだろう。
そのまま家に帰ってくればいいのだろうか。
それとも――。
すぐに自分の部屋へ戻ったほうがいいのかな。
今までみたいに、湊さんと一緒に暮らすわけではないのだから。
でも。
そのことについて、湊さんは何も言わない。
パーティーのあとのことを、どう考えているんだろう。
……聞けばいい。
ただそれだけなのに。
私は聞けなかった。
以前、湊さんは言った。
私は慌てて顔を上げる。
「どうした?」
「え?」
「明日、パーティーだからソワソワしてる?」
「い、いえ」
思わず視線を逸らした。
ソワソワしている。
でも、パーティーのせいではない。
湊さんはそんな私を少しだけ不思議そうに見ていたけれど、それ以上は何も聞かなかった。
「明日は十八時からだったね。彩乃は仕事だから、現地集合でいい?」
「そうですね」
それだけ。
たったそれだけの会話なのに、胸がざわついた。
明日。
明後日ではなく、もう明日だ。
パーティーが終わったら――。
終わる。
何が、というわけでもないのに、その言葉だけが頭の中を占領していく。
パーティーが終わったら、私はどうすればいいんだろう。
そのまま家に帰ってくればいいのだろうか。
それとも――。
すぐに自分の部屋へ戻ったほうがいいのかな。
今までみたいに、湊さんと一緒に暮らすわけではないのだから。
でも。
そのことについて、湊さんは何も言わない。
パーティーのあとのことを、どう考えているんだろう。
……聞けばいい。
ただそれだけなのに。
私は聞けなかった。
以前、湊さんは言った。