一か月だけの契約妻のはずが、恋愛経験ゼロの私を社長が溺愛してきます
契約でも、約束でもない。
 本当の意味で、この人の隣に立つことになる。
 怖くないわけじゃなかった。
 けれど――。
 もう、この手を離したくなかった。
 私は何も言わず、ただ小さく首を横に振った。
 湊の指が、私の指にゆっくりと絡んだ。
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