一か月だけの契約妻のはずが、恋愛経験ゼロの私を社長が溺愛してきます
「……ほんとに?」
「ほんとです」
湊さんが苦笑する。
そのとき、たっちゃんが口を開いた。
「こいつな、もともとは店の常連やったんや」
「そうなの?」
「それで、釣りに行ったり、山登ったりするうちに、いつの間にか趣味友達になってな」
「へえ……」
私は二人を見比べた。
たっちゃんと湊が一緒に釣りや山登りをしている姿なんて、今まで想像したこともなかった。
言われてみれば、たっちゃんは昔からアウトドア好きだ。
けれど、まさかこんなところで趣味の友達ができていたとは思わなかった。
「まあ、街におるより自然の中におるほうが、女に追っかけられへんしな」
たっちゃんが冗談めかして言う。
「それ、半分当たってます」
湊さんがさらりと答えた。
「半分?」
「実際、女性にはよく声をかけられるので」
そう言いながらも、湊さんの表情に浮かんだのは、嬉しそうなものではなかった。
「……正直、ちょっと疲れる」
「贅沢な悩みやなあ」
「そう言われると思いましたよ」
湊さんが苦笑する。
「だから、自然の中にいるほうが楽」
なるほど。
確かに、こんな容姿で会社まで経営しているのだから、女性が放っておかないのも納得できる。
本人にとっては、それが面倒になるほどの日常なのかもしれない。
「だったら、なおさらやめといたほうがええんちゃうか?」
たっちゃんが眉を寄せる。
「ほんとです」
湊さんが苦笑する。
そのとき、たっちゃんが口を開いた。
「こいつな、もともとは店の常連やったんや」
「そうなの?」
「それで、釣りに行ったり、山登ったりするうちに、いつの間にか趣味友達になってな」
「へえ……」
私は二人を見比べた。
たっちゃんと湊が一緒に釣りや山登りをしている姿なんて、今まで想像したこともなかった。
言われてみれば、たっちゃんは昔からアウトドア好きだ。
けれど、まさかこんなところで趣味の友達ができていたとは思わなかった。
「まあ、街におるより自然の中におるほうが、女に追っかけられへんしな」
たっちゃんが冗談めかして言う。
「それ、半分当たってます」
湊さんがさらりと答えた。
「半分?」
「実際、女性にはよく声をかけられるので」
そう言いながらも、湊さんの表情に浮かんだのは、嬉しそうなものではなかった。
「……正直、ちょっと疲れる」
「贅沢な悩みやなあ」
「そう言われると思いましたよ」
湊さんが苦笑する。
「だから、自然の中にいるほうが楽」
なるほど。
確かに、こんな容姿で会社まで経営しているのだから、女性が放っておかないのも納得できる。
本人にとっては、それが面倒になるほどの日常なのかもしれない。
「だったら、なおさらやめといたほうがええんちゃうか?」
たっちゃんが眉を寄せる。