氷の君に、恋の歌を。

プロローグ

森下乃愛は、透き通る歌声を持つ美少女。けれど過去の傷から、人前で歌うことができなくなっていた。
新しい学校で出会ったのは、誰もが憧れる完璧なイケメン、一宮蓮斗。成績優秀で運動もできて、いつも冷静。まるで氷のように近寄りがたい存在だった。

けれど蓮斗は、偶然聞いた乃愛の歌声に心を奪われる。
誰にも見せない優しさで、彼は乃愛の心の奥に触れていく。最初は戸惑っていた乃愛も、蓮斗と過ごすうちに少しずつ笑顔を取り戻し、再び歌いたいと思うようになる。

しかし、乃愛の過去を知る人物が現れたことで、彼女の傷は再び揺さぶられる。
それでも蓮斗は、冷たい仮面の奥に隠していた本心を乃愛だけに明かし、まっすぐ彼女を守ろうとする。

歌えなくなった少女と、愛を知らなかった完璧な少年。
ふたりが出会ったとき、凍っていた心は恋の歌で溶けていく。
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