高校時代の同級生にしっかりと溺愛されていました

初デート

潤くんとの再会の時から、心地よい緊張は続いているが、前日はいつも以上にぐっすり眠れた。
心身共に絶好調だ。
楽しみの方が勝っている。
気づけば笑っているし、気づけばスキップしている。

そして、カーテンを開ければ、天気予報の通り、気持ちよく晴れた朝が拡がっていた。

今日は私の人生でも久しぶりのデート。
先月、悩んでいたワンピースを買っておいて良かったと思った。
こういう日に着なくちゃ。
紺地に小花柄、裾が拡がったAラインワンピース。

準備を終え、鏡で何度もチェックしながら、そわそわと部屋で待つ。
予定通り、9時頃に潤くんが車でマンションの前まで迎えに来てくれた。

潤くんの家は車で5分もかからないところらしい。
ざっと道を聞いたら、なんとなくわかった。

「なんか、優子ちゃんのことを考えたら、海しかなくて。」
助手席に乗り込むとそう言われ、休憩を挟みつつ、10時半頃には横浜に到着した。

車を停め、海を見ながら散歩する。
「海って久しぶりかも。」
「地元じゃたまに行ってたよね。」
「そうそう、自転車で行ってたね。なんか思い出すなぁ。」

私たちの高校からは自転車で30分ほどで海に着く。
あの時は、おしゃべりするのが目的だったけど、
今は海辺でただ海を眺めているだけで、幸せだ。

「でも、同じ海だけど、何て言うか、違うね。
なんか、地元に帰りたくなっちゃうなぁ。」
隣で潤くんがうなづく。
今この瞬間に思い出している海が一緒なんだろうな、と思うと、なんだか心が温かくなった。
ふるさとが一緒って良いものだな。
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