高校時代の同級生にしっかりと溺愛されていました
「静岡にはたまに帰ってる?」と聞くと、
「おれ、しばらく帰ってないなぁ。
独立してからは帰ってないから、5年以上かな。」
「そっか、私は年に2回はちゃんと帰ってるよ。
そういえば、お姉さんは元気?」
同じ高校の2学年上にお姉さんがいたのを思い出した。
とてもきれいな人で、私たち女子の憧れのお姉さんだった。
「うん、元気だよ。
大学の同期と結婚して、今、息子が二人。いっつも怒ってるよ。」
甥っ子たちのことを思い出したのか、くすくす笑いながら教えてくれた。

「帰ってはないけど、こっちに親や姉貴、甥っ子達が来るから、その時に会ってはいるよ。
オレも次は帰ろうかな。」
「うん。帰ろう帰ろう。」
見つめ合って、2人でうなずき合う。

そっか、2人なら帰るところも一緒なんだ。
当たり前だけど、改めて考えると不思議な気持ちになった。

本当に海がキレイで、
「30歳を過ぎたら、景色とか花とかを見る目が変わるって聞いたことがあるけど、ほんとかも。
ただただきれいで、ずっと見ていられるなぁ。」としみじみする。
「うん、俺もそう思う。」
ふと横を見ると、私の顔をじっと見つめる潤くんがいる。
「見るって、私じゃなくて、海ね!海!」
「いいじゃん。優子ちゃんも海も。きれいだもん。」
「潤くん!?
あー、もう!さらっとそういうかっこいいこと言わないの!」
頬が赤くなるのを抑えられない。
高校時代は寡黙でそんなこと言わない人だったのに。
今は百戦錬磨なのかしら。
褒めることに慣れている感じで落ち着かない。
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