君と未完成を綴って。
翌日の放課後。
軽い足取りで図書室まで向かう。
始業式の日は開いてないから、昨日は行かなかったんだよね。
一年生の頃から毎日行ってたから、変な感じだ。
長期休み明けは毎回こうなるんだけど。
帰宅部である私の日課は、放課後に図書室で小説を書くこと。
今日はどこまで書けるかなぁ。
図書室の扉を開けると、顔馴染みの先生が笑顔で会釈をしてくれた。
会釈し返して、私も自然と笑みがこぼれる。
優しい先生が多いんだよね、ほんわかした雰囲気の。
いちばん奥の席まで行って、カバンからノートとペンケースを取り出す。
ノートを開いて、シャーペンをカチカチっと鳴らして芯を出した瞬間。
「ーー詩語さん、小説書いてるの?」
静かな声が、何の音もなかった図書室に響いた。
