君と未完成を綴って。

一⑵ 小説家と編集者




「……せ、瀬川くん? 今、なんて……」

「僕でよかったら、編集したげるよ」

「??」


詩語 綴、十三歳。

困惑しています。


「……え? 編集って、え?」

「編集は編集だよ。作家さんと一緒に仕事する、編集者と一緒」


淡々と答える瀬川くん。

相変わらず顔に出てない、わかりにくい……!

えっと、瀬川くんが、私の、編集さん。

……なんで?


「えっと。あの、瀬川くんも、小説書いたりするの?」

「……うん、まぁね。それより、どうする。僕も帰宅部だから、放課後は結構暇なんだけど。もしダメでも、図書室には来ていい?」

「あっ、えっ、編集って、読んで、校正とか校閲とかしてくれるの」


ドギマギしながら言葉に詰まるも質問する。


「うん」


……校正、校閲。

誤字脱字、矛盾の指摘等、作家にとって助かるばかりの、超超神ポジな編集さん……っ?


「ぜひお願いします!! ホントに!! いいの!?」

「うん、僕でよければ。あと、声大きい」

「ハッ」


私、昨日と今日で何回自分の口塞いだんだろうか。

気をつけないとっ。

ひとりで勝手に意気込むと、すぐに横から瀬川くんの笑う声が聞こえた。


「あはっ、ふふ」

「なっ、なになに瀬川くんっ……」
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