俺様王子と空とキス。
―――いきなり、唇が塞がれて柔らかい感触に包まれた。
無意識のうちに、私は目をつぶった。
少しずつ、少しずつ離れていく唇の感触と同時にゆっくりと目を開ける。
「…あんたの、なに?」
「………最後まで言わせなさいよ。」
数秒見つめあって、“好き”って言う前に、一ノ瀬からまたキスをされた。
お互いが求め合うような、ちょっと恥ずかしくなる…キス。
「……お前さ、どっかで練習した?」
「は!?何言ってんの…1回だけ…あ、」
「んだよそれ、ふっざけんな。」
先輩とキスしたこと、そういえば言ってなかったっけな…。
「もう俺以外のこと、考えるの禁止な。」
「…わかってますけど?ばーか。」
「俺がそのうるさい口、一生ふさいでやるから覚悟しろよ。」