俺様王子と空とキス。
「…え……え?
なんなの!!ちょ、ちょっと!」
いきなりの出来事にびっくりした私は、座ったまま後退りした。
「おまえ、俺の彼女になれ」
「は、はい…?えっと私あなたのこと別に好きでもな」「知ってる」
一ノ瀬は私に被さるように言葉を口にした。
「さっき、『恋愛なんてもういい』って言ったよな?だから今日から俺の彼女な」
「…いやいやいや、訳わかんないし」
「ゲームオーバーすんなよ?」
「あ、ちょっと!」
それだけ言い残して、一ノ瀬は屋上から出て行ってしまった。
てかなに、どゆこと?
私があいつの…彼女?
いやいや意味わかんない、てか喋ったこともないし。
爽やかな風が吹く屋上に1人になった私は、さっきのキスの唇の感触を思い出して、ハッと我に返った。
というか私……
ファーストキスなんですけど!!
〜♪キーンコーン カーンコーン
「うわ、時間やば、戻ろ…」
チャイムが鳴ったと同時に教室に戻ることにした。