俺様王子と空とキス。
ギィイ
少しさびた扉をあけて、涼しい5月の風が吹く。青いっぱいの青空が私の心を落ち着かせてくれた。
「よいしょっ、ここなら誰にも見えないよねぇ」
屋上の入り口から少し歩いたとこにある、四角いコンクリートの壁の裏に寝そべった。
「もう恋愛はいいや…」
青空を見上げながら、心の声が漏れる。
その時、後ろから突然タッタッと聞こえる足音に、私は一瞬だけ体を起こして耳を傾けた。
「気のせい?かな」
そして私はもう一度、体を倒して寝そべった。
−−−……え?
私の視界には青いっぱいに広がった空…と、イケメン男子の顔面がいきなり現れたのだ。
「俺と恋愛ゲームしてみる?
俺の事好きになったらゲームオーバーな」
いきなり口を開いたと思ったら、訳のわからない話に理解が追いつかない。
彼の顔をみつめたまま固まっていると、だんだんと彼の色白で整った顔が私の顔に近づいた。
「…え…ちょっと……ん…っ」
そして私は学校1のモテ王子
一ノ瀬玲央にいきなりキス……されました。