俺様王子と空とキス。
EP8✳︎勝ってよ
夏休みも明けた、お昼休み。
いつもの4人で学食なうの私達。
一ノ瀬とは、あれから一言も話していません…。
「そ、そういえば、もう少しで体育祭だよな!玲央はさ、学年別のリレーでるんだよな!」
「へぇー!そうなんだ!さすが一ノ瀬くん!ね、柚葉…?」
「………へぇ。」
浅井くんと愛美が、超絶気を使って話を振っているのもわかってる。
それでも隣に座る一ノ瀬の顔なんて…見れたもんじゃなかった。
私は気まずそうに唐揚げを口に運んだ。
「鈴野!」
名前を呼ばれ、顔を見上げると、そこには定食のトレーを持っている春斗先輩の姿が。
「せ…先輩。」
「隣、いい?」
私が返事をする前に、先輩は隣にさりげなく腰掛けた。
左から、先輩、わたし、一ノ瀬のこの構図。
お分かりいただけるだろうか。
………はちゃめちゃに、気まずい!!!!!
「何勝手に座ってんだよ、他にも席空いてんだろ。」
右から一ノ瀬の声。
「俺はさ、鈴野と食べたかったから。」
左から先輩の声。
な、なんなんだ、この状況は……。