俺様王子と空とキス。
EP8✳︎勝ってよ


夏休みも明けた、お昼休み。

いつもの4人で学食なうの私達。

一ノ瀬とは、あれから一言も話していません…。




「そ、そういえば、もう少しで体育祭だよな!玲央はさ、学年別のリレーでるんだよな!」

「へぇー!そうなんだ!さすが一ノ瀬くん!ね、柚葉…?」

「………へぇ。」




浅井くんと愛美が、超絶気を使って話を振っているのもわかってる。

それでも隣に座る一ノ瀬の顔なんて…見れたもんじゃなかった。

私は気まずそうに唐揚げを口に運んだ。



「鈴野!」


名前を呼ばれ、顔を見上げると、そこには定食のトレーを持っている春斗先輩の姿が。


「せ…先輩。」

「隣、いい?」


私が返事をする前に、先輩は隣にさりげなく腰掛けた。

左から、先輩、わたし、一ノ瀬のこの構図。

お分かりいただけるだろうか。






………はちゃめちゃに、気まずい!!!!!





「何勝手に座ってんだよ、他にも席空いてんだろ。」

右から一ノ瀬の声。

「俺はさ、鈴野と食べたかったから。」

左から先輩の声。

な、なんなんだ、この状況は……。




< 78 / 105 >

この作品をシェア

pagetop