俺様王子と空とキス。

「やきそばいかがですか~!」

「体育館で、バンドやりま~す!」



文化祭当日。



あれから一ノ瀬は私に近づいてこなくなった。

強引に腕を引っ張ることも、『おい』とか『いくぞ』とも言ってもこないし。

本当ならこれが普通の日常なのだけど…ちょっと寂しいじゃん。なんなのよ…。



「愛美ちゃん可愛い~!」


クラスの女子達に囲まれて、メイド服姿の愛美は大人気。

白黒のフリフリをたっくさんにつけたメイド服姿。


「柚葉!ここのリボン超かわいい~!」

「愛美は何着ても似合いますわ~。」



なんかわたし、おっさんみたいじゃん。

我ながら、採寸も縫うのも上出来な私の衣装を、愛美は完璧に着こなしていた。




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