俺様王子と空とキス。
「いらっしゃいませ、ご主人様♡」
「…やべぇ、愛美ちゃん、世界一…いや宇宙一可愛いよ!!な、玲央!さすが俺の彼、女…あ、わりぃ…」
「何で謝んだよ、意味わかんねぇ。」
うちのクラスにお客さんとして浅井くんと一ノ瀬が来てるけど。
一ノ瀬は肘をつきながら、私の事なんて見ようともしてない。
「…あ、えっとー愛美ちゃん、あっちで写真撮ろっか♪」
「柚葉!ここ座って~、うん…はいはい。」
「ええっ…ちょ、なんで!」
なぜか、無理やり二人に席につかされ。
一ノ瀬と2人っきり。
「「………」」
……えっと、何話す?
今ここで、“好き”とか言うのは違うよね?
とりあえず、今日の天気は晴れですね、とか?
いやいや、何考えてんだよ、わたし…。
「アイツとは、うまくいってんのかよ。」
「…はい?」
「だから、あの先輩だよ。…いちいちめんどくせぇな、お前。」
「な、なに面倒くさいって!面倒くさいのはアンタでしょうが!」
「…は?何が言いたいんだよ。」
「……っ……」
あぁーもうっ、なんでこうなるのよ。
「行くわ。」
ガタンと席を立ちあがって、一ノ瀬は廊下に出てしまった。
どうにもこうにも、うまくいかなすぎる。