俺様王子と空とキス。
―――ガサ、ガサゴソ
「…あ、これかよー…っておおおお!!玲央と、柚葉ちゃん!…え、えぇ?ごめん…邪魔した…?」
浅井いぃぃいいいいいいいいい!!!!!
ムードもくそもあったもんじゃない。
「…浅井くん愛美は?」
「あ、あぁ、たまたま廊下通りかかったら、すんげぇ物音がして、そしたら補強手伝えって言われて…まじごめん!!!」
ごめんじゃないよ…まったく。
告白のチャンス逃したんだもん。この借りは、いつか返してもらうからね?
あ、でも壊したの私か…。
「んで?なに」
「あ…」
そ、そうだ、一ノ瀬に言いかけてたんだった。
もう!せっかく言えると思ったのに。改まると恥ずかしくなってしまった私は、思いもよらない言葉が口から飛びだした。
「…あとで……屋上集合!!じゃなきゃぶっ飛ばす!!」
私は一言だけ言ってサッとその場を立ち上がった。
とりあえず、一旦春斗先輩の所に行かないと。
「…は?あ、おい………んだよ」
なにを言ってんだろうか、私は。
完全にアイツの真似じゃん。
っふふ、…なんか笑えてきちゃった。