親が再婚したけど、どうやら義兄弟が八人いるらしい
3 ドキドキ文化祭編
1
私が八代家の一員になって一ヶ月が過ぎた。一ヶ月も経つと、八人の過度なイケメンオーラを浴びても平気になった…はずだ。
学校にも慣れてきて、先週私はついに手芸部に正式に入部した。入部が決まったときには三人が私のためにお菓子パーティーを開いてくれ、その日は晩ごはんが全然入らないほどにお菓子を食べ尽くした。
今の季節は秋、学校は文化祭シーズンに突入している。
いつもより一時間早い時間に目覚ましのアラームが鳴る。
「起きなくちゃ…」
ベッドから這い出るようにして出る。制服に着替えて髪形を整えたら、すぐにリビングに降りる。
「おはよう」
そう言ってリビングに入ると、そこには、同じく文化祭シーズンで忙しい六月くんと七音くん、そして、朝ごはん係の一翔お兄ちゃんがいた。
「おはよう」
いつものダイニングの席に座ると、一翔お兄ちゃんが朝食を用意してくれた。
ちなみに、あれから、亮二さんや巽三さん、四季さんにもお兄ちゃん呼びしていることがバレて、今では五人ともお兄ちゃん呼びをしている。
できる限り早く朝食を胃に入れる。今日は一翔お兄ちゃん特製のフレンチトーストだ。昨日の夜に下ごしらえをしていたのを見ていたので楽しみにしていたが、ここまで卵液が隅々まで浸透しているとは思わなかった。甘くてふわふわでおいしい。
「ん、ごちそうさまでした。一翔お兄ちゃん、今日もおいしかったです!」
「そう言ってもらえると、作った甲斐があるよ、ありがとう」
そう言ってニコニコしている一翔お兄ちゃんともっと話したい気もするが、そんな悠長にしている時間はない。急いで歯を磨き、最終準備を整えた。
「準備終わったよ!」
「俺も終わった」
すると、一翔お兄ちゃんが着ていたエプロンを脱ぎ、玄関の方へやってきた。
あれからも、一翔お兄ちゃんは心配だからという理由で毎朝学校まで送ってくれている。もちろん、この期間はいないが、七音くんと晴くんも一緒だ。朝早く出る文化祭期間まで例外なく送ってくれる一翔お兄ちゃんには感謝しかない。
それに、帰りも暗くなったら毎回誰かが来るまで迎えに来てくれるのだ。一度、暗くなっていたが、迷惑だしなと思って連絡せずに帰ったら、一翔お兄ちゃんに初めて怒られた。それからは、日が沈んでからは必ず連絡をするようにしている。
七音くんと車に乗り込んだ。相変わらず六月くんは一緒には行ってくれない。三人で他愛もない会話をしながら学校へ向かった。
学校へ着くと、一翔お兄ちゃんにお礼を言って車から降り、七音くんとは距離を置いて歩く。ファンクラブ対策だ。まぁ、七音くんは最後までこの対策には反対していたのだが、最後には押し切った。
クラスに到着すると、何人かがすでに集まっており、それぞれの作業を進めている。
今回、私たちのクラスはお化け屋敷をする。先週の多数決で決まったのだ。私としてもお化け屋敷をしてみたかったので、うれしかった。この学校はやはり、文化祭の規模も大きく、クラスごとに振り分けられる資金なんて、十分な程に多いため、企画案の時点でこのお化け屋敷は壮大なものとなっていた。みんな、その企画案を再現するべく、必死にそれぞれの仕事をしている。
お化け屋敷のテーマは古風だ。お化けは全て昔から伝わるものとなっている。私は心ちゃんとともに、手芸部だからということで、一反木綿と衣装の担当だった。
一反木綿はまっすぐ布を切るだけでよかったのだが、なにせ服なんて作ったことのない私たちは手探り状態だった。しかし、彩芽ちゃんが部活の合間にミシンのやり方を教えてくれ、今ではそれなりのものを作れていると思う。
心ちゃんと二人でする作業はとても楽しく、きゃーきゃー言いながらするミシンなんて、笑いすぎて毎日腹筋が筋肉痛だった。
今日も朝から昨日作っていた花子さんの衣装の最終調整に取り掛かっていた。
学校にも慣れてきて、先週私はついに手芸部に正式に入部した。入部が決まったときには三人が私のためにお菓子パーティーを開いてくれ、その日は晩ごはんが全然入らないほどにお菓子を食べ尽くした。
今の季節は秋、学校は文化祭シーズンに突入している。
いつもより一時間早い時間に目覚ましのアラームが鳴る。
「起きなくちゃ…」
ベッドから這い出るようにして出る。制服に着替えて髪形を整えたら、すぐにリビングに降りる。
「おはよう」
そう言ってリビングに入ると、そこには、同じく文化祭シーズンで忙しい六月くんと七音くん、そして、朝ごはん係の一翔お兄ちゃんがいた。
「おはよう」
いつものダイニングの席に座ると、一翔お兄ちゃんが朝食を用意してくれた。
ちなみに、あれから、亮二さんや巽三さん、四季さんにもお兄ちゃん呼びしていることがバレて、今では五人ともお兄ちゃん呼びをしている。
できる限り早く朝食を胃に入れる。今日は一翔お兄ちゃん特製のフレンチトーストだ。昨日の夜に下ごしらえをしていたのを見ていたので楽しみにしていたが、ここまで卵液が隅々まで浸透しているとは思わなかった。甘くてふわふわでおいしい。
「ん、ごちそうさまでした。一翔お兄ちゃん、今日もおいしかったです!」
「そう言ってもらえると、作った甲斐があるよ、ありがとう」
そう言ってニコニコしている一翔お兄ちゃんともっと話したい気もするが、そんな悠長にしている時間はない。急いで歯を磨き、最終準備を整えた。
「準備終わったよ!」
「俺も終わった」
すると、一翔お兄ちゃんが着ていたエプロンを脱ぎ、玄関の方へやってきた。
あれからも、一翔お兄ちゃんは心配だからという理由で毎朝学校まで送ってくれている。もちろん、この期間はいないが、七音くんと晴くんも一緒だ。朝早く出る文化祭期間まで例外なく送ってくれる一翔お兄ちゃんには感謝しかない。
それに、帰りも暗くなったら毎回誰かが来るまで迎えに来てくれるのだ。一度、暗くなっていたが、迷惑だしなと思って連絡せずに帰ったら、一翔お兄ちゃんに初めて怒られた。それからは、日が沈んでからは必ず連絡をするようにしている。
七音くんと車に乗り込んだ。相変わらず六月くんは一緒には行ってくれない。三人で他愛もない会話をしながら学校へ向かった。
学校へ着くと、一翔お兄ちゃんにお礼を言って車から降り、七音くんとは距離を置いて歩く。ファンクラブ対策だ。まぁ、七音くんは最後までこの対策には反対していたのだが、最後には押し切った。
クラスに到着すると、何人かがすでに集まっており、それぞれの作業を進めている。
今回、私たちのクラスはお化け屋敷をする。先週の多数決で決まったのだ。私としてもお化け屋敷をしてみたかったので、うれしかった。この学校はやはり、文化祭の規模も大きく、クラスごとに振り分けられる資金なんて、十分な程に多いため、企画案の時点でこのお化け屋敷は壮大なものとなっていた。みんな、その企画案を再現するべく、必死にそれぞれの仕事をしている。
お化け屋敷のテーマは古風だ。お化けは全て昔から伝わるものとなっている。私は心ちゃんとともに、手芸部だからということで、一反木綿と衣装の担当だった。
一反木綿はまっすぐ布を切るだけでよかったのだが、なにせ服なんて作ったことのない私たちは手探り状態だった。しかし、彩芽ちゃんが部活の合間にミシンのやり方を教えてくれ、今ではそれなりのものを作れていると思う。
心ちゃんと二人でする作業はとても楽しく、きゃーきゃー言いながらするミシンなんて、笑いすぎて毎日腹筋が筋肉痛だった。
今日も朝から昨日作っていた花子さんの衣装の最終調整に取り掛かっていた。