わたしの宝物
をお届けします」


ザザ…と雑音混じりに流れるスピーカー。


ラジオを止めに行き、振り返る。


彼のグランドピアノを弾く姿が視界に映された。。


幻覚をみてるかのようだった。


薄く、微睡みの中、奏でられた曲は、


彼の背後に回ると彼の姿は一時的になくなり、


楽譜一面だけが取り残されていた──。
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