恋愛は業務外につき。
出会いと仕事
episode1》新人×若手
「杏莉、明日から鳴瀬担当ね」
「……え?」
新人マネージャー、瀬戸 杏莉(せと あんり)。
研修最終日、衝撃の事実を告げられました。
*ーーー*
あんまり、寝れなかった……。
車を運転しながら、ハンドルを握る手に力を込める。
昨日の研修終わり、まさかの事実発覚。
新人なのに、ブレイク中の若手俳優を担当することになるなんて……。
『鳴瀬って、鳴瀬 琉(なるせ りゅう)のこと……』
『えぇ、杏莉も知ってるでしょう。今ブレイク中の、イケメン若手俳優・鳴瀬琉』
『えっ、そういう俳優さんって、先輩マネージャーが複数で担当するんじゃ』
『うちの事務所、深刻な人手不足でねぇ。女子マネと男子タレントが多いから、どうしても異性ペアになっちゃうのよ。ってことで、明日から早速よろしくね♡』
ほんわかな社長に資料やスケジュールなどを大量に渡され、家に帰ってからはそれら仕事に追われて……。
あの美人さん、意外とブラックだった……っ!
社長とは親戚だからって、ちょっと油断してたよ!
今日は事務所で打ち合わせがあるから、朝はまず琉くん……じゃない、鳴瀬さんを迎えに行くところから。
昨日頭に叩き込んだ地図。
合ってるなら、もうマンションが見えるはずっ。
「……あっ、あった!」
いや、高っ……。
オートロックのマンションだっけ。
駐車場に車を停めて、すぐエントランスに向かった。
腕時計が示す時間は約束の五分前。
早すぎず、遅すぎず。
もう準備できてるかな。
スマホにメモした、鳴瀬さんの部屋番号。
えっと、ここ押して、呼び出し……?
恐る恐る呼び出しボタンを押すと、すぐに出てくれた。
『はーい、どちら様〜?』
わ、声、本物だ……!
「あの、今日から鳴瀬さんのマネージャーを担当させて頂く、瀬戸杏莉です。お迎えに上がりました。準備ができたら呼んでいただけると……」
『あー、マネさん! 可愛い声してる。もう準備できてるから、下降りるね』
そこで、ブツッと通話が途切れた。
……可愛い、声。
五秒フリーズして、やっと意味を理解した。
琉くんにっ、褒められた!?
やっぱりテレビ通りの好青年だっ。
お世辞だとしても嬉しい……!
「……あ、杏莉ちゃん? はじめましてー」
「……え?」
新人マネージャー、瀬戸 杏莉(せと あんり)。
研修最終日、衝撃の事実を告げられました。
*ーーー*
あんまり、寝れなかった……。
車を運転しながら、ハンドルを握る手に力を込める。
昨日の研修終わり、まさかの事実発覚。
新人なのに、ブレイク中の若手俳優を担当することになるなんて……。
『鳴瀬って、鳴瀬 琉(なるせ りゅう)のこと……』
『えぇ、杏莉も知ってるでしょう。今ブレイク中の、イケメン若手俳優・鳴瀬琉』
『えっ、そういう俳優さんって、先輩マネージャーが複数で担当するんじゃ』
『うちの事務所、深刻な人手不足でねぇ。女子マネと男子タレントが多いから、どうしても異性ペアになっちゃうのよ。ってことで、明日から早速よろしくね♡』
ほんわかな社長に資料やスケジュールなどを大量に渡され、家に帰ってからはそれら仕事に追われて……。
あの美人さん、意外とブラックだった……っ!
社長とは親戚だからって、ちょっと油断してたよ!
今日は事務所で打ち合わせがあるから、朝はまず琉くん……じゃない、鳴瀬さんを迎えに行くところから。
昨日頭に叩き込んだ地図。
合ってるなら、もうマンションが見えるはずっ。
「……あっ、あった!」
いや、高っ……。
オートロックのマンションだっけ。
駐車場に車を停めて、すぐエントランスに向かった。
腕時計が示す時間は約束の五分前。
早すぎず、遅すぎず。
もう準備できてるかな。
スマホにメモした、鳴瀬さんの部屋番号。
えっと、ここ押して、呼び出し……?
恐る恐る呼び出しボタンを押すと、すぐに出てくれた。
『はーい、どちら様〜?』
わ、声、本物だ……!
「あの、今日から鳴瀬さんのマネージャーを担当させて頂く、瀬戸杏莉です。お迎えに上がりました。準備ができたら呼んでいただけると……」
『あー、マネさん! 可愛い声してる。もう準備できてるから、下降りるね』
そこで、ブツッと通話が途切れた。
……可愛い、声。
五秒フリーズして、やっと意味を理解した。
琉くんにっ、褒められた!?
やっぱりテレビ通りの好青年だっ。
お世辞だとしても嬉しい……!
「……あ、杏莉ちゃん? はじめましてー」