星降る夜に、きみと永遠の恋をした
「あー……。とりあえず、傘させよ。風邪引くぞ」


そう言って、流星が地面に落ちた傘を指さした。


「俺さぁ、事故で死んだじゃん。その時頭打ったからか、事故に遭う前の一ヶ月くらいの記憶がないんだよ」

「……え……?」

「今が六月の終わりだろ? ゴールデンウィーク辺りまでのことはちゃんと覚えてるんだけど、その後のことは全然覚えてねーんだよなぁ」


流星の声は軽い。

まるで、些細なことを話すようなテンションでそんなことを言う。


「一ヶ月……」


あのケンカをしたのは五月下旬だった。

ゴールデンウィークが過ぎた辺りから一気に暖かくなって、あの時も半袖を着ていたことを覚えている。


ということは……流星はあのケンカを……わたしが投げつけたあの言葉を、覚えてない……?


「事故の時のことは……?」

「んー。なんとなく覚えてるような気もするけど、あいまいだな。気付いたら死んでた」

「き、気付いたらって……」


あまりに軽い口調に力が抜ける。

いつの間にか涙も引っ込んでいた。


「目が覚めたらよくわかんねー真っ白な空間にいて、窓口みたいなところに並んでさ。なんか、そこで死後の世界に行く手続きするって言われて」

「えぇっ、何それ!?」
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