愛と優しさのちょっとした話。
【 6時間目:社会 】
公民の授業。
「今日は、社会で問題が起きた時にどのように解決をしていくのか、どのように考えるのかを学んでいきます」
普通にイケメンで授業も楽しいと人気のある社会科教師・若野(わかの)先生(今日もイケメンです)。
女子生徒がきゃっきゃと授業を受ける中、男子諸君は「あーまた来たよイケメンがよ……」なんて思っている。
(※2時間連続爽やかイケメン授業。英語社会)
「まず質問です。学校でイベントをやりたい、となったとき、文化祭をやりたい人と体育祭をやりたい人に意見が分かれました。このように、人の意見などがぶつかることをなんと言うでしょう?」
スライドにうつされた絵と黒板に書かれた文字を見て、風優があっと声を上げた。
「先生、ボクそれ昨日予習した! わかる!」
「じゃあ田畑くん」
「対立でしょっ」
「正解。さすがです」
「えへへー」
「今日は覚える単語が色々あるので、みんなも教科書見ながら答えていってください」
はぁいと答えたのは数名、みんな眠そうで先生はふふっと笑う。
そのいつでも優しい柔らかい物腰は、表だけなのか……(闇)。
班でプリントの問題を解いたり、先生の説明を聞いたりして、やっとねむねむの6時間目が終わった。
(ちなみに冴斗は50分間寝ていた)
【 放課後:生徒会 】
「あー、ねっむ。6時間目は喋ったわー」
「私もねむー」
「オレも眠い……」
「おまえ6時間目ずっと寝てただろ」
「冴斗くんまた寝てたの? ちゃんと授業受けなきゃだめだよ〜」
「だって眠い……」
「夜更かしするからでしょ。成長期なんだから、夜に睡眠とらなきゃ」
「ゔぅ……」
「あ、そういやプリント……。冴斗、職員室行って取って来て。木葉先生から、夏休みのお知らせみたいなやつ」
「何それ。めんどく……」
「冴斗く〜ん?」
「行く。ちょっと待ってて」
「冴くんチョロいよね」
「愛衣名うるさい」
「事実じゃんね〜」
「そうだねぇ」
「碧依まで……。はぁ、いってきます」
「いってらっしゃい」
「5分で帰って来いよ」
「無茶言わないで」
《 end 》


