未定
「おはよー」「おはよー」
パサパサ‥
傘に付いた水滴を落とす。
目的地の学校に到着した私は、朝の挨拶を
聴きながら下駄箱の中から上靴を取り出し履き替える
キュット小さな音を立てながら階段を上がり
突き当たり左の教室に続く引き戸をスライドして
いつもの様にガヤガヤと騒がしい室内に足を動かす
窓際、後ろから3番目丁度真ん中が私の席
鞄から荷物を出し、机の横にあるフックに掛けて
ヒンヤリとした感触を感じながら腰を下ろす
窓の向こうに降り続ける雨に目をやりながら
キーンコーン、カーンコーン
始まりのチャイムが鳴り響くのを耳で感じる
ガラッ
「席つけー」
低めのダル気を帯びた声が教室に響く
「ヤマセン今日も二日酔いかよぉー!」
そう言われた男は、このクラスの担任をしている
山本。生徒からヤマセンなどと愛称で呼ばれている