保健室の目覚まし係になったら、学校一の沼男に捕まりました
先輩のいつになく真剣な表情に、思わず胸がドキリとする。
「俺、前に咲奈ちゃんに『もう私に構わないで下さい』って言われたとき、すごくショックだったんだ」
あのときの苦しい感情が、再び自分の中によみがえる。
「咲奈ちゃんとしばらく会えなくて、ずっと寂しかった。本当はキミに会いに行きたかったけど、言われた言葉が頭から離れなくて。ずっと我慢してたんだ」
そう、だったんだ。
「それからずっと、咲奈ちゃんのことが頭から離れなくて。実行委員で顔を合わせるようになってからも、毎日キミのことばかり考えてた。こんなことは初めてだよ」
まさか先輩が、離れている間も私のことを思っていてくれてたなんて。
「あの、先輩。ずっと聞きたかったことがあるんですけど」
勇気を振り絞って、私は切り出した。
「リンちゃんって、誰なんですか?」