保健室の目覚まし係になったら、学校一の沼男に捕まりました
準備期間は、あっという間に過ぎていった。
放課後、教室に残って、みんなで手分けして飾り付けを進める。
「咲奈、これ持ってて。ガーランド、もう少し高いところに貼りたいから」
梨沙子に頼まれて、折り紙で作った輪飾りの端を支える。
黒板には、絵の得意な男子が描いてくれた、可愛らしいカフェの看板イラスト。
「お店の名前、どうする?」
「んー、シンプルに『Café あおぞら』とか?」
そんな話し合いを重ねて、教室の隅には手作りのメニュー表も出来上がっていった。
オムライス、ふわふわパンケーキ、そしてクラスの誰かが悪ノリで名付けた『元気100%ジュース』まで。
「衣装の採寸、今日中に済ませちゃおうか」
家庭科担当の女子に声をかけられ、私は借りてきたメイド服を身体に当てられる。
フリルのついたエプロンを見るだけで、なんだかそわそわした気持ちになった。