ホテルオーナーの執着愛~地味でぽっちゃりな私にだけ甘すぎます~
立ち上がって見つめ合い、唇を合わせる。
(譲は私のものだよ)
誰にも取られたくないという独占欲を感じて自分でも少し驚く。
どうして彼のような素敵な男性に自分が選ばれたのだろうか、とはもう思わない。
釣り合いが取れていなくても絶対的な心の繋がりを感じる。
深くなるキスに夢中になりながら、彼の重たい愛に追いついた気がした。
それから四日が経ち、時刻は十二時半。
早番で勤務中の鈴花がフロントカウンターに立っていると、正面玄関前にタクシーが止まった。
チラチラと雪が降る中、タクシーを降りるデュボワ父娘の姿が見える。
チェックインにはだいぶ早いこの時間は、ロビーにベルボーイは立っていない。
ドアを開けるのはお客様自身にお願いしているのだが、デュボワ父娘はなんとタクシー運転手に声をかけて開けさせていた。
(運転手さんはホテルマンじゃないのに)
アルマが着ているゴージャスな毛皮のコートは四日前のものとも昨日のものとも違う。
ファッションの投稿もしているため、何着も持ってきたのだろう。
不機嫌そうな顔の父親と一緒にカウンター前に来た彼女は、女優サングラスを外して口の端を下げる。
『この町、湖と温泉以外なにもないのね。どこかで昼食を取ろうと思ったのに、しけた店ばかりだわ。動画どころか写真も撮れない。なんとかしてよ』
(そんなこと言われても)
(譲は私のものだよ)
誰にも取られたくないという独占欲を感じて自分でも少し驚く。
どうして彼のような素敵な男性に自分が選ばれたのだろうか、とはもう思わない。
釣り合いが取れていなくても絶対的な心の繋がりを感じる。
深くなるキスに夢中になりながら、彼の重たい愛に追いついた気がした。
それから四日が経ち、時刻は十二時半。
早番で勤務中の鈴花がフロントカウンターに立っていると、正面玄関前にタクシーが止まった。
チラチラと雪が降る中、タクシーを降りるデュボワ父娘の姿が見える。
チェックインにはだいぶ早いこの時間は、ロビーにベルボーイは立っていない。
ドアを開けるのはお客様自身にお願いしているのだが、デュボワ父娘はなんとタクシー運転手に声をかけて開けさせていた。
(運転手さんはホテルマンじゃないのに)
アルマが着ているゴージャスな毛皮のコートは四日前のものとも昨日のものとも違う。
ファッションの投稿もしているため、何着も持ってきたのだろう。
不機嫌そうな顔の父親と一緒にカウンター前に来た彼女は、女優サングラスを外して口の端を下げる。
『この町、湖と温泉以外なにもないのね。どこかで昼食を取ろうと思ったのに、しけた店ばかりだわ。動画どころか写真も撮れない。なんとかしてよ』
(そんなこと言われても)