ホテルオーナーの執着愛~地味でぽっちゃりな私にだけ甘すぎます~
「部屋付きの露天風呂にアロマオイルを入れたいって言われたんだって。浴槽への影響とか、オーナーじゃわからないからね。私、温泉管理担当だし」

大浴場と部屋付きの温泉の泉質管理も真紀の仕事だ。

(譲、まだデュボワ様のお部屋にいるのかも。大丈夫かな……)

ルームサービスのメニューの相談だけならとっくに終わっているはずである。

引き留められて、戻るに戻れないのではないかと心配した。

(まさかと思うけど露天風呂に入っている姿を撮影してとか、一緒に入ろうとかの誘いは受けてないよね……?)

父親と同じ部屋なのにそれはないと思いつつも、アルマの強引さを思うと不安が拭えない。

ハラハラしている鈴花と違い、真紀と夢美はのん気に笑っている。

「例のお客様には振り回されるね。これまでも色々要求されてみんな困ってた」

「ルームサービスの時間外対応はできないって説明してもごねるから、今回だけという条件で深夜零時にラーメン作って出したらしいよ」

「クリーニングを三十分で仕上げて持ってこいというのもあったよね。あとはタクシーがすぐに来ないから送迎しろと言ったり」

鈴花も聞いている。

ベッドのシーツ交換は一日一回なのに、撮影用に散らしたバラの花ごと片づけて取り変えろという電話を一昨日の夕方にフロントが受けた。

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