ホテルオーナーの執着愛~地味でぽっちゃりな私にだけ甘すぎます~
隣の座卓には他の職員がいるので事情を話せないと思ったが、食べ終えたコンビニ弁当の容器を片づけてすぐに出ていった。
「譲のお弁当より多くしたら恥ずかしいから。でも正直に言うと、これじゃ足りない」
きっと彼はお弁当の量についてなにも気にしない。
すべては鈴花のささいな乙女心ゆえだ。
照れ笑いすると、ふたりに冷やかされる。
「鈴花から恋する乙女の香りがする」
「今日の鈴花、可愛い!」
(そ、そうかな。ちょっと恥ずかしい)
少な目のお弁当はあっという間に食べ終え、夢美がくれたコンビニの苺大福を頬張る。
するとドアの横で壁掛けの内線電話が鳴った。
真紀が立ち上がり電話に出てくれる。
「休憩室です。――はい、私です」
ちょうど真紀への連絡だったようで、夢美と苺大福について話しながらなにげなく電話の受け答えを聞いていた。
「エグゼクティブルームは檜じゃなく石造りなので大丈夫です。ただし、泉質の変化によるお肌への影響については責任を負いかねる旨をご承諾いただくようお願いします」
(ん? エグゼクティブルームって、デュボワ様の?)
電話を終えて戻ってきた真紀に身を乗り出して聞く。
「今の内線って……?」
「海崎オーナーから。例のお客様の件での確認だった」
「どんな話でした?」
「譲のお弁当より多くしたら恥ずかしいから。でも正直に言うと、これじゃ足りない」
きっと彼はお弁当の量についてなにも気にしない。
すべては鈴花のささいな乙女心ゆえだ。
照れ笑いすると、ふたりに冷やかされる。
「鈴花から恋する乙女の香りがする」
「今日の鈴花、可愛い!」
(そ、そうかな。ちょっと恥ずかしい)
少な目のお弁当はあっという間に食べ終え、夢美がくれたコンビニの苺大福を頬張る。
するとドアの横で壁掛けの内線電話が鳴った。
真紀が立ち上がり電話に出てくれる。
「休憩室です。――はい、私です」
ちょうど真紀への連絡だったようで、夢美と苺大福について話しながらなにげなく電話の受け答えを聞いていた。
「エグゼクティブルームは檜じゃなく石造りなので大丈夫です。ただし、泉質の変化によるお肌への影響については責任を負いかねる旨をご承諾いただくようお願いします」
(ん? エグゼクティブルームって、デュボワ様の?)
電話を終えて戻ってきた真紀に身を乗り出して聞く。
「今の内線って……?」
「海崎オーナーから。例のお客様の件での確認だった」
「どんな話でした?」