ホテルオーナーの執着愛~地味でぽっちゃりな私にだけ甘すぎます~
「泊まった部屋に幽霊が出たという投稿も、見てくれるフォロワーがいないとなかなか拡散されないはずだよね。インフルエンサーみたいに拡散力がある人が注目してリプライしてくれたなら、話は変わると思うけど……
あっ」

頭の中で、『私のフォロワーが二百万人以上だってわかってる? このままで済むと思うなら大間違いよ』というアマルの発言が再生された。

「アルマさんが、こんな嘘を……?」

推測を恐る恐る口にすると、海崎が頷いた。

『アシェンの幽霊投稿を彼女がリプライしていたんだ。今は取り消されているが、証拠はSNS上に残っている。彼女のフォロワーのひとりが彼女のリプライを引用して拡散させていたからだ。アシェンはアルマさんの裏アカウントだと俺は睨んでいる』

どうしてそんなことをするのかという疑問は湧かなかった。

海崎にフラれてプライドが傷ついたからに違いないからだ。

幽霊よりも、こんな復讐を企てたアルマの方が怖い。

「どうするの? 開示請求とか?」

投稿者を割り出すには、発信者情報開示請求をすればいいと聞いたことがある。

ただし弁護士に依頼したり裁判所に申し立てをしたりと、簡単ではない。

相手が外国人ならなおさらだろう。

『時間がかかりすぎるから、今のところそれは考えていない。父親のデュボワ氏にコンタクトを取ろうと思う』

「父親から叱ってもらうの?」

< 209 / 242 >

この作品をシェア

pagetop