ホテルオーナーの執着愛~地味でぽっちゃりな私にだけ甘すぎます~
恥ずかしさとみじめさで思わず顔を覆うと、頭上に怒りに満ちた声がした。

「鈴花は魅力的だ。それがわからないのは君の目が節穴だからだ。君に彼女と結婚する資格はない。鈴花は俺が幸せにする」

両手で隠している顔が熱くなる。

そんな風に言われて恋に落ちない女性がいるだろうか。

胸が苦しいほどのときめきを味わっていると、隆矢が鼻で笑った。

「なにフェミニスト気取ってんだよ。ホテルオーナーなんだって? あんたならどんな女でも落とせるだろうに、なんで鈴花? 頭おかしいのか?」

(ひどっ!)

体形批判は百歩譲って許せるが、自分のせいで海崎までけなされ怒りを爆発させた。

「そんなに見下すなら、気持ちよく別れてよ。結婚してくれなくていいから。私は海崎オーナーと結婚します」

息をのむ音が頭上にして、ハッと我に返った。

(プロポーズ、受けちゃった。怒り任せの発言だって早く言わないと)

焦っていると、肩を掴まれて海崎の方へ体の向きを変えられた。

(どうしよう。目が輝いてる)

感激している様子で目を潤ませ、嬉しそうに口角を上げている。

そんな顔をされると、訂正しにくい。

「あの――」

「ありがとう、鈴花。絶対に君を幸せにする」

「待っ――!」

思いの丈を込めたかのように強く抱きしめられて顔に熱が集中する。

このままではのぼせてしまうと思ったが、すぐに抱擁は解かれた。

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